フルクラムの紹介

フルクラムの想いと理念
治療理念 -施術への想い-
オステオパシー(Osteopathy)の語源・フルクラム(Fulcrum)の意味
オステオパシー(Osteopathy)の語源は、ギリシャ語の 「osteon(オステオン)」と「pathos(パトス)」の二つの言葉からなる造語です。

古代ギリシャ語の研究者によると一般的に「骨」と訳されるこの「osteon」という言葉は「生命体の構造」という意味も持っており、生きているものでなければ「osteon」とは言いません。さらに「病、療法」と訳される「pathos」という言葉は、「何かしらの影響により人が自己の本質(生命エネルギー、繊細な感情)が表現できなくなりその結果病が起こる(苦しむ)」その様を現している言葉であるそうです。

当院の名称にもなっている「Fulcrum (フルクラム)」は、単にテコの「支点」と訳されることもありますが、その他に「(影響力などの)支点となるもの」「支える」などの意味があります。
伝統的なオステオパシーではこの「支点(フルクラム)」は臓器と臓器の間や細胞と細胞の間、さらに意識と身体の間、身体と心の間などあらゆるところに存在していると考えています。そしてそれぞれが正しいバランスにあり、お互いの支点が正常な位置にあればそれぞれの働きはスムーズに行われると考えています。

施術への想い
たくさんの方々とご縁をいただき施術をさせていただく中で、病名がつく程の重度の症状をお持ちの方々、また肩こりや頭痛であっても長年続く強いストレスの蓄積などにより緊張状態が続いている方々などを診させていただくにつれ、技術のみ、肉体のみに焦点を当てることへの限界を感じてきました。人はその生命を維持するために完璧かつ緻密にデザインされた“機械”であると同時に、“心”や“意識”を伴った“存在”です。

 
多くの方々が人生の中で大なり小なりの物理的外傷(骨折や転倒、交通事故などによる衝撃)や心理的外傷、精神的なストレス、生活習慣(食生活や生活環境、摂取物など)など様々な影響を受けています。
それらの影響を正確に見極め、またどのようにすれば人体が再び調和を取り戻すことができるのかを考え、評価し、施術を行う必要があります。そのための技術や知識、能力は大変重要です。

 
その技術とは、料理でいえば「レシピ」、音楽でいうなら「楽譜」のようなものであると考えています。
そしてそれらを利用する(奏でる)側の意思や心の在り方によって表現方法、料理の味、音、印象などには大きな差が生まれます。また、それらが与える影響、感動なども大きく変わってきます。大切なのはそのどちらかにかたよることなく、真摯に技術や知識を追い求め、そして心を伴ってそれらを使うことであると思っています。

 
オステオパスとしての私の仕事は、この技術や知識に心を伴い、生命体の構造(筋、筋膜、骨、関節、臓器、リンパ、血管などあらゆる器官)に働きかけ、様々な影響により表現できなくなった自己の本質(生命エネルギー、繊細な感情)が再び調和を取り戻し表現できるようになるための“支点”となる、または“支える”、“影響を与える”ことであると思っています。その結果、施術を受けられた方が心身共に再び調和を取り戻し、健康な状態になっていただくことが私の願いです。

このような想いで”フルクラムオステオパシックセンター”と長く読みづらい治療院の名称となりましたが、”フルクラム”または”フルクラム治療院”、整体ではなく”オステオパシー受けてきたよ!”とお気軽にお呼び下さい。
今後日本においてもさらにオステオパシーが広まりをみせ、より多くの方々に恩恵を受けていただくことを心より願っています。
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院長プロフィール
西山正洋(にしやま まさひろ)
行岡整復専門学校卒業 柔道整復師
ファースト オステオパシースクール卒業
AAO(American Academy of Osteopathy)Supporter会員

●この道を目指すきっかけ
私は小学生の頃から高校を卒業するまで野球をやっていましたが、相次ぐ怪我や故障により全力でプレーすることもままならない時期がありました。良いところがあると聞けば遠くにでも整形外科や治療院、スポーツ医学の専門家などあちこち受診してまわりました。それでもなかなか改善しない事から悔しい思いをした経験があります。そんな経験から“同じような悔しい思いをしている人たちの役に立てれば”と思うようになったのがこの道を志すきっかけとなりました。

 
●高校時代
上級生が夏の大会を終え引退した時点で、同級生7名下級生5名の計12名という極少での新チームのスタートになり、練習の過密さもさることながら公立高校として勉強との両立。いかに強豪校に挑戦していくかを各々が考える事、緻密さが要求され、また一つ一つの動作を大切にしていく事や継続する力、一つの事に集中する力が培われた充実した3年間を過ごしました。最後の夏の選手権大会では惜しくも甲子園出場はできませんでしたが、強豪校の多い兵庫県でベスト4入りを果たし仲間と充実した青春を過ごす事ができました。

 
●その後専門学校へ
高校卒業後この道を志すことを決め、開業し自由に施術を行いたいという思いから柔道整復師の免許を取得するため専門学校に入学しました。3年の学生生活を終え国家試験にも合格し柔道整復師の免許を取得しました。しかし学生の頃より“自分のやりたい事と何か違うな?”という違和感を抱え始め、整骨院での研修を続けていく内に技術面での限界や自分の中にある“違和感”から、“自分の身近な人や家族が重い症状や病気を発症した時に何ができるだろうか?”と問い直しました。

そしてより良い治療法を求め鍼灸やカイロプラクティック、整体、各種療法等、治療を実際に受診して周り始めました。どの療法、道にも必ずひたむきに取り組んでいる優秀な方々は数多くいらっしゃいます。しかし当時の自分は残念ながらそのような方々とは出会う事ができず“自分のやりたい事はなんだろうか?”と暗中模索の日々でした。そんな時“オステオパシー”という療法を耳にし、早速調べて治療を受けに行きました。

 
●オステオパシーとの出会い
そしてそこで現在の師匠と出会い、初めて治療を受けた時の劇的な効果と適応範囲の広さに驚き“自分の探していたものはこれだ!”と強い確信を持ちました。以来、オステオパシーを学びたいという意欲は日増しに高まり、その思いを師匠に伝えたところ師匠のオステオパシーを後進に伝え広めたいという思いと合致し、ファーストオステオパシースクールが開校される事になりました。

嬉しさのあまり“いい治療法がある”と仲間や知り合いに伝え続け、気づけばその他のルートも含めて一期生が口コミと師匠のデモンストレーションだけにも関わらず学生、有資格者含め12名程集まりました。
そして気づいたのが自分は学生の身でさらにスクールに入るお金がない…。“残念だが仕方がない、2、3年頑張って働いてお金を貯めよう”そう思っていました。父を早くに亡くしたため母一人で子供4人を育てていたのでやはり当てはありません。そんな時不慮の事故により息子さんを亡くした母の友人から“もし良かったら、息子に積み立てていたお金があるから使って”と困った母を見兼ねてかお金を貸して頂けることになりました。言葉にする事のできない感謝の気持ちを胸に1期生目よりオステオパシーのスクールへ入学することが出来ました。

以来オステオパシーに真剣に打ち込み、学生生活とオステオパシースクールでの徹底的な基礎医学の勉強や訓練を続け、また仲間と共に切磋琢磨し夜中まで毎日勉強、訓練の日々を送りました。

 
●開業から現在
柔道整復師の免許を取得したころ、オステオパシースクールでの勉強を続けながら師匠のクリニックにて毎日研修を続けるという生活が始まります。そして実家の淡路島で知り合いや学生に対して練習させていただくという名目で治療を行い、習得したことを実践し始めました。時が経つにつれ、治療を受けた方々のご紹介により多くのご縁をいただきその数が次々と増えていきました。その頃から治療費をいただくようになり、さらなる責任感と身が引き締まる思いが芽生えだしたのを覚えています。今思うと当時の技術はお世辞にも上手いとは言えませんでしたが、ただひたむきに真っ直ぐにやってきた事が幸いしたのかもしれません。

大阪においての診療は9年前、東淀川区にて勤めていた整骨院を退職後、当時の患者さんのご家族を施術するためそのご家族のご自宅の一室にて診療をスタートしました。そこでもそのご家族の知り合いの方やそのまた知り合いの方へというようにたくさんの方々にご紹介いただき、その一室をお借りし診療をさせていただきました。その後このお世話になった場所を離れ、天神橋筋六丁目のすぐ近くの診療所へ移転し診療を続けてきました。そして昨年6月に現在の場所、南森町の診療所に移転してきました。

●最後に
淡路島と大阪にて診療を始めて早や10年程経とうとしています。今思うと師匠との出会い、そしてオステオパシーを学ぶことが出来た言葉にできない感謝の気持ち、淡路島や大阪での多くの方々とのご縁をいただき今があることを、ひしひしと感じています。

オステオパシーを学び始めて、その哲学・原理そして解剖学や生理学に裏打ちされた技術と人体への理解と深い洞察に感銘を受けています。以来、オステオパシーを学び実践することに没頭し、現在も師匠の主催する海外からのオステオパシードクターによる研修や海外への研修も可能な限り受講し続け、日々技術の研鑽に努めています。

そしてこのオステオパシーによって、赤ちゃんからご高齢の方まで様々な症状や疾患を持つ方々に対して役立つことが出来る喜びを実感しています。初心と感謝の気持ちを大切にし、いただいたご縁と新しいご縁を大切にしながらより多くの方々にこのオステオパシーの恩恵を受けていただきたいと願っています。

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